「秋〜!!お前に客が来てっぞ〜。」


『ん?あぁ。今、行く〜』


「んじゃ、俺はこれでっ…」


「……。」



俺は、放心状態で何も言葉が出なかった。



秋との久々の再会なのに、"実は男でした。"って聞かされて、俺にはショックが大きすぎた。


しかし、そんな俺を気にせず、秋はドンドン近づいてきて、小振りの秋は俺に話し掛ける。




『で?僕に何の用?』


「えっ…いや………単刀直入に言うけど、俺のこと覚えてる?」


『……全然。てゆか、彼氏候補になりたくて来たって訳?』


「は…?か、彼氏候補?」


『とぼけなくて良いから…。三番目の彼氏で良ければ、俺と付き合う?』




え…

三番目の……か、彼氏?!



「いや、俺はただ…秋に逢いたくて…」




"秋に逢いたくてココまで来たんだ。"と、言いかけた途中で




俺の耳の傍で、ソッと秋は言い放った。









『昔の僕は、もう居ないんだよ。』





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