「和樹の馬鹿ーっ!
早く教室行くよ、ほら!」



「はいはい」



「ハイは一回!」



「はいはい」




…………話聞いてました?(怒)


絶対聞いてないじゃーん。
うそーん。




私がポカーンとしていたら、横から『キモッ』って聞こえた気が……。

気のせいでしょ。

うん。

気のせい、気のせ「気のせいじゃねーよ」




「あー、うざい。ホントうざい」



「俺は事実を言ったまでだ!」



「…殴っていい?」




私が和樹に向けて拳を構えた時、《《キーンコーンカーンコーン‐……》》・・・・・・・・・。




「えっやばくね」



「ユキのせいだ」



「ほら、走るよー!」



「えー……」




とか言いながら走る和樹。


てか、5ページ目にしてやっと私の名前でてきたよ。