「ひゃっ……もう!!」



美綺は唇を尖らせた。



そんな美綺を余計に可愛いと思ってしまう。



ダメだ。俺、相当美綺にハマってる。



いや、ハマりすぎてる。



美綺の仕草一つ一つに、魅力を感じてしまう。



俺は美綺依存症になってるかもしれない。



俺は美綺と付き合い始めてから、色んなことを体験した。



一度は別れお互いに距離を置き、それぞれの道へと進んだ。



俺は一人になり、美綺は新しい彼氏を作り、それなりに楽しんだ。



でもやっぱり、美綺が忘れられなくて。



なにがあっても俺が守るから、側に居たい。離れたくない。離したくない



美綺と別れた時、純粋にそう思った。



そしてもう一度ヨリを戻し、遊園地でデートした時に観覧車の中で初めて、美綺の過去を知った。



俺はその時、本気で美綺を守りたい。



ずっと側に居たい。



もう離したくない。



……更にそう思うようになった。



美綺にとっては辛い過去だったハズなのに……それでも美綺は、最後までちゃんと話してくれた。



そして美綺はそのおかげで、大きな一歩を踏み出すことが出来た。



前へと一歩ずつ、確実に進むことが出来た。



そして今までずっと言えなかったことも、勇気を振り絞って話してくれた



そしてそれでまた、大きな一歩を踏み出した。



ちょっとずつ、ちょっとずつ。立ちはだかっていた大きな壁を乗り越えていった。



自分の力で、乗り越えていった。



そして少しずつ成長し、立派な大人へと変わっていった。



でも、まだまだ子供って思う所もあるかもしれない。



けど子供だって、立派に成長していくんだ。



子供から大人へと、少しずつ成長していくんだ。



今俺たちは……お互いを信じ合い、尊敬しあってきちんとした考えを持つことが出来る。



そして心も体もすっかり大人になり、確実に成長していった。



お互いたくさんのことを学んだからこそ、今の俺たちがある。