ブルー・3

 後半戦を終えた二人は、だるくなった体をベッドに横たえていた。
「ああ・・・わたし、シャワー浴びてくるね」
「うん・・・」
シャワーを浴びながら、エリザベートは奇妙な感覚にとらわれた。
(なんだろう・・・?シャワー、シャワー・・・シャワーヘッド?・・・そうか、シャワーヘッドだ!)
エリザベートは、体をしっかり拭くこともせず、無造作にバスタオルを体に巻きつけてベッドに戻った。手には、取り外したシャワーヘッドを持っている。
「衛、これを山に届けなければ!」
「いったい何の話だ?」
「そうしないと世界が壊れてしまうの!シャワーヘッドを、山に!」