…好きだったから。

『他に好きな人でも、できた…?』

『違う。そんなんじゃない。ただ、…もう無理だろ。俺たち…修復不可能だろ…』


無理じゃない…。

諦めたら、全部なかったことになってしまう。

修復なんかいくらでもできる。

笑顔を絶やさずにいたあの頃に戻れば、不可能なんてない。


思いやる心、気遣う気持ち。

わたしがあの頃と同じように変わらなければ、無理なんかじゃない。


だから再び、聡に笑顔が戻ってくる。


そう信じて…。



『あと1ヶ月…、いや、半月。半月でいいから、一緒にいてよ。そうしたら…、半月後…。そこで終わりにする。それまで、一緒にいてよ』

『だけど、もうっ…』

『お願いだから。最後のお願い』

『…わかったよ』


唇を食いしばって、泣かないで最後の願いを伝えることができた。