3分の砂時計



「ごめん、オレ、先急いでいるから。でも、ケガが無くて良かった。じゃあな!」

男性が走りながら去っていく。

…足も動かなかった。

でも、でも、彼がいなくなったとたんに自由に動けるようになった。

私は少し情けない気持ちで、後悔の気持ちでいっぱいになった。