「聞いて!この間富山行ったときめーっちゃ可愛いペアリング見つけてん!」

そう言ってテンション高めに走ってくるのは八城恵璃だ


「先生に買ってもらお!友愛は佐伯で依魅子は高塚であたしは…」

「長谷部やろ?」

「ふふふ」

「とりあえず依魅子も呼ぼうや」


2人が依魅子のところへ行くと依魅子は高塚先生と話している最中だった


やっぱりこの2人はおかしい

2人揃って顔が緩んでいる

付き合いたての初々しいカップルみたいな感じ


普通なら邪魔をしないのだろうが、ここはこの2人である



「はいはいはい!ちょーっとお邪魔しますよ」

「先生。依魅子借ります」


堂々と邪魔に入る2人

もう少し空気を読めと誰もが思っているだろう

まあ、誰も言わないのだが


恵璃が依魅子の手を引いて教室へ入っていった

友愛は先生と少し話してからそこに合流した