Hand in Hand


「ここ、うちのクラス。」


そう言って翔君が立ち止った教室はきらびやかに装飾されていた。


「おい、翔!お前ナンパしてる暇があったら集客しろ、集客!」


そう教室の前に立っている男の子が言った。

その子もスーツを着崩し、髪をツンツンに立てていて、まさしくホストって感じだった。


…まぁ、カッコよさは翔君の方が上だけど。


「何言ってんだよ。今のとこ俺が一番客集めてっから。ね。」


翔君は男の子にそう言って、近くにいた女の子に話しかけた。

その女の子は、顔を真っ赤にして「は、はい!!」と言って走って行った。


「お前、客退けてどうすんだよ。」

「今のはたまたまだよ、たまたま。」

「…にしても、さすが翔君。連れてる女の子可愛いねぇ。この後俺らと一緒に遊ばない?」


その男の子がそう言いながら私たちの方に近づいてきた時、


「だーめ。この子たちは俺の客だから。」


翔君は私たちとその男の子の間に立って言った。