Hand in Hand


標識に従ってなんとか、高等部まで私たちは歩いて行った。



にしても

男子校の文化祭ってこんなに女子が多いものなの?


あまりの女子の多さに私があたふたしている時だった。



『きゃ―!!』


と、黄色い声援が飛ぶ。

私と愛華は目を合わせて声の方を見ると



何人もの女子が3人の 男子を囲っていた。


うわ、すご…。


こんな漫画みたいなこと今まで見たことないよ


私たちが茫然としていると


3人の中の1人の茶色い頭の人が振り返った。

そして、
私たちと目が合うとその綺麗な二重を細くして笑った。


翔君だった。