Hand in Hand



「そうそう。だから、俺みたいな生徒超多いよ。」

「へー。」

「だから、文化祭来るなら気をつけてね。ほら、うちの学校男子校だから。文化祭は一部の男子を除いて、戦場だからねぇ。」

「一部の男子?」

「あー。それはまだ、未来ちゃんには早いかなー。ねぇ?」

「うん、未来には早い。」


藤…じゃなかった。
翔君と愛華が目を合わせてそういう。


「えぇ!何それ。」

「…はは。だから大丈夫だよ、来ても。」

「本当に?」

「あー、でも内緒にしといてくれる?でないとあいつ、やめるって言いかねないし。」

「何を?」

「それはー、来てくれてからの秘密♪」


翔君はそう言って笑った。
綺麗な二重の目が細くなる。