Hand in Hand



「あぁー!それはねぇ。」


そう、笑いながら話すのは藤原君だ。
あの後、私は藤原君にメールして放課後相談にのってもらうことにした。


だから、今ファーストフードのお店にいる。
もちろん愛華にもついてきてもらった。


「ははは、うん。俺も嫌だもん。あれは。」


そう言ってまた笑いだす。


「藤原君?」

「ごめんごめん。」


藤原君は、そう言って目の前の飲み物を飲む。


「てか、その藤原君やめない?」

「え?」

「俺、苗字呼び慣れてないんだよね。翔でいいよ、翔で。俺も未来ちゃんでいいでしょ?」

「うん、まぁ。」

「もちろん、愛華ちゃんもね♪」

「いいけど、なんか。見えないよねあのK高校に通ってる人には。」


おお!さすが愛華!
単刀直入!

私はそんな風には言えなかったよ。


「よく言われるー。つかね、うちの学校やることやってれば何も言われないの。超フリーダム。」

「そうなの?」