Hand in Hand



「隆!てめぇな!!」

「お前が言うからだろ?」

「何だよ、俺がせっかく川原さんに…」

「名前!」

「「え?」」



私がそう言うと2人は声を揃えてそう言って、私を見た。


「あ、えと、名前。なんで…?」

「なんでって…こいつに聞いただけだけど。」


私は間宮君を見る。
間宮君は私を驚いた顔をしてみていた。



もしかして…

って思ってもいい?


「私の名前、なんだと思う?」


私は恐る恐る聞いてみた。

すると間宮君は頭の後ろに手をやって、


「川原…未来。」


『名前、呼ばれたことある?ちゃんと覚えてもらった?』


愛華。

覚えてくれてたよ。



「大丈夫、ちゃんと覚えてる。」


胸の奥が熱い。

きゅーってなって苦しいよ。


どうしよう


名前呼ばれただけなのに



好きだ


どうしようもなく。


好きだよ。


好きすぎて




泣きたくなる。