ガタンゴトン… 発車した電車がどんどん遠くなっていく。 ヤバい緊張する…。 私は鞄の外ポケットに入れてある鏡を取り出して前髪をチェックする。 大丈夫、いい感じ。 あまりにも緊張しすぎていつもより早く来ちゃった。 もう4本も電車行っちゃったよ。 私は大きくため息をついて、携帯を開く。 『7時20分』 後、少しだ。 そう思ってふと階段の方を見た時だった。