Hand in Hand


「愛華ーっ!」
私は教室に入るなり座ってる愛華に駆け寄った。

「え、何。おはよう。」

「聞いてー!」

私は愛華に抱きついて、今日のことを話した。




「…すごくない!?もう死ぬかと思ったー」


「…。」

「愛華?」

「で?どうしたの?」

「え?それだけだけど…。」

「何でそこで何もしないの!」
愛華は立ち上がっていきなり大声で言った。

「え。」

「え、じゃないよ!そこまで言っといて…もー。馬鹿!」

「うぅ。」
愛華は溜息をついてまた席に着いた。

「でも…次頑張ってみようと思う。」
驚いた顔をして愛華は私を見た。

「…。やっぱり、このままはちょっとヤダ。」

今日のでもっと知りたいって思った。
ドアを抑えててくれた手も
小さく笑ったあの顔も

きっとしばらく忘れられそうにない。

「よく言った!」

愛華は私の頭をなでた。