海里を無理やり忘れるようなことはしない。 そんなことできるわけがない。 街の広告やテレビCMを見る度、あたしを思い出してくれればそれでいい。 そして気づいて。 今までと違うあたしに。 きっと今まで側に居すぎたんだ。 近すぎてあたしが見えなかった。 少し距離をおけば、何か変わるかもしれない。 希望はまだ捨てない。