一晩中考えていた。 この子のためには、颯斗さんと結婚した方がいいのか……。 ううん、この子だけじゃない。 あたしの幸せのためにも……。 全てを受け入れてくれると言った颯斗さん。 彼ならきっと、この子のことも大切にしてくれる。 幸せになるために、颯斗さんと結婚した方がいいのかもしれない。 それなのに決断仕切れないのは何故? 海里の顔が何度もあたしの脳裏に浮かんでは消えていく。 結局あたしの頭は、今も海里でいっぱいなんだと思い知らされる。