ヒメ恋~Last Love~

これでいい・・・


もうすぐあの子に会える・・・。


もう何もかも投げやりになっていた。


その間も彼は毎日病室に通っては、眠るあたしの側に腰掛け、ただ手を握っていた。


その手を払いのける体力すら、あたしにはもうなくて…。



「栗原さん、辛いのは分かりますが…、このままではあなたの命も危険ですよ?」


医師があたしに諭す。


「とにかく少しずつで構いませんから、何か食べて下さい」


「・・・」


毎日同じことの繰り返しーー。


赤ちゃんを失ってから、もう10日が過ぎようとしていた。