ヒメ恋~Last Love~

それから新居での新生活が始まった。


彼は公言通り、恋人の元から帰っては来なかった。


ただ金曜の夜だけ、マンションに帰ってくる。


あたしを抱くために。


食事すら一緒にとることもなく、ただあたしを抱いては余韻に浸ることなくマンションを後にする。


あたしはただ虚しくて、悔しくて…毎晩泣いた。


彼だけは恋人と幸せに過ごしているーー。


あたしは彼を憎み、恋人を憎み、どんどん心が壊れていった。



そんな時、あたしの体に異変が訪れる。


吐き気が頻繁に訪れ、微熱がずっと続いていた。


そういえば生理も遅れている・・・?




『妊娠』


この2文字が頭に浮かんだ。