ヒメ恋~Last Love~

「美海ちゃん・・・」


海里と同じ香りが、より一層切なさと不安を掻き立てる。


「オレなら…美海ちゃんの全部、受け止められるよ」



颯斗さん・・・?



「オレ…本気だよ、美海ちゃんのこと」


「本気・・・?」


「美海ちゃんが今幸せじゃないなら、オレが美海ちゃんを幸せにする」


颯斗さんが抱きしめる腕の力を強めた。


「考えておいて・・・」



ありがとう、颯斗さん。



でも…それでもあたしは海里がいいの。



どんなに辛くても海里の側にいたい・・・




きっとこの気持ちは






永遠だからーーー