広間に入ると、久々に会う両親と若い男の人が1人いた。
誰・・・?
遠くてまだよく見えない。
「美海!!やっと帰ってきたわね!!」
母があたしに抱きついてきた。
「あなた、ちっとも顔を見せないから心配してたのよ。ねぇ?あなた?」
「美加の言う通りだよ、美海。たまには顔を見せに帰ってきなさい」
『美加』っていうのはあたしの母親の名前。
父親は『海斗』という。
あたしの『美海』という名前は、両親の名前からそれぞれ一字ずつもらってつけられた。
あたしの両親はあたしがいる時でもお互いを名前で呼び合ってる。
母は今みたいに『あなた』って言う時と名前で呼ぶ時と、うまく使い分けてるみたい。
そんな仲睦まじい2人の元で育ってきたあたしは、両親のような幸せな結婚を夢見てた。
海里の側でずっと笑っていられたらーー
そんな憧れを抱いていた。
その気持ちは今も変わらないけど…。
それが叶わない夢になることを、この時からあたしは何となく予感していたのかもしれないーー
誰・・・?
遠くてまだよく見えない。
「美海!!やっと帰ってきたわね!!」
母があたしに抱きついてきた。
「あなた、ちっとも顔を見せないから心配してたのよ。ねぇ?あなた?」
「美加の言う通りだよ、美海。たまには顔を見せに帰ってきなさい」
『美加』っていうのはあたしの母親の名前。
父親は『海斗』という。
あたしの『美海』という名前は、両親の名前からそれぞれ一字ずつもらってつけられた。
あたしの両親はあたしがいる時でもお互いを名前で呼び合ってる。
母は今みたいに『あなた』って言う時と名前で呼ぶ時と、うまく使い分けてるみたい。
そんな仲睦まじい2人の元で育ってきたあたしは、両親のような幸せな結婚を夢見てた。
海里の側でずっと笑っていられたらーー
そんな憧れを抱いていた。
その気持ちは今も変わらないけど…。
それが叶わない夢になることを、この時からあたしは何となく予感していたのかもしれないーー

