2人は、 暗い路地裏から出た。 それから“タカハシ”は クネクネと曲がりくねった迷路の様な路地を 迷う事なく進んでいる。 随分とこのあたりの道を知っていて 慣れているようだ。 秀は前を歩く“タカハシ”を眺める。 彼女の振る舞い、口調、 服のせいでもありそうだが、 遠くから見れば男だと勘違いしてしまうだろう。