好きだけど嫌い<短>



その日の夜。


私は一馬に電話で告白することにした。


プルプルプル


『もしもし』


一馬の声が頭に響く。


「もしもし、一馬?」


『あぁ、金子だよな?』


「うん…」


『どうした?』


優しい声で聞いてくる。

言わなきゃ。

好きですって。