『話がある。屋上に来てくれないか?待ってる。 一馬』 「絢香?どうしたの?」 そんな、沙耶香の声も聞こえなかった。 「絢香?」 「えっ?」 「どうしたの?」 クラスにはもう、私たちしかいなかった。 「一馬が…」 「ん?」 沙耶香が優しい声で聞いてくる。