Angel Road

私は、「死」で引き離された人を近くで見てるから、理想なんて抱かない。




別れて心が壊れるなら、最初から恋なんてしなきゃいい。




深入りして傷つくのは、自分だからー。




「ただいま。」




「ああ、おかえり!夏弥。」




台所から、顔を出して迎えてくれるのはおばあちゃん。




ずっとそうだった。





「お母さんは?」





「ん、いつもと変わらんね。」





「そう・・・。」