花帆が自分の席についたのを確認して、直人はあと1つしか空いていない自分の席に向かった。 隣の席ゎ【及川紗季】と書いてある。 まわりからの声ゎ気にせず席につくと、隣の席の及川紗季が声をかけてきた。 「私、及川紗季です。 よろしくね。」 「あぁ。よろしく。」 「ねぇ、名前なんて言うの?」 うっとおしい。 直人ゎ紗季のようなタイプの人間がキライだったので、軽く流した。