3センチ。



「ほんとにぃ~?」
結衣は笑いながら聞いてくる
「…ほんとだよっ!」

「ふぅ~ん…」

…ほんとに好きじゃない…よ…

すると結衣が
「…じゃあ、結衣が狙うねー♪」
と言った。
あたしはあわてて言った。
「ダッ…ダメっ!!!!」
あたしはダメッダメッ!!と繰り返してしまった。
「なんで?恵麻、好きじゃないんでしょ?」
結衣がニヤニヤしながら言ってくる。
あっ…やられた!!
「いやっ…あのさ…」
あたしは言葉が見つからない。

「!あっ、あのさっ!
 だってさ、結衣みたいな可愛い子が
 脇本みたいな無愛想な人には
 似合わないよって思って言ったの!
 結衣ならもっとかっこいい人いるよ!
 ねっ?やめたほうがいいよっ!」

あたしは合間なく言った。