あたしと結衣は、住んでる
愛東団地へと足を進めていた。

あたしは脇本の態度を
思い浮かべる…
あんなに無愛想だったっけ…?


「―――恵麻っ!!」
「…はっ?!」
結衣に話しかけられてたみたい。
「はっ?!じゃないよッ!
 だからー恵麻は脇本の事
 好きなのー?」
ケラケラ笑いながら結衣が聞いてきた。

「…はっ?!何で?!」
―――――なんで好きとかになるの?
…そういう気持ちではない。

「恵麻?」
結衣が首をかしげながら聞いてくる。

「…っ好きじゃないよ別にっ!」
あたしは強く否定した。