十数分後、無事に本番が終わった。 歌って自己紹介をしただけなんだけどね。 体の力が一気に抜け あたしはへなへなとその場に座り込んだ。 「真緒なっさけねぇな、でも俺もヤバいくらい緊張したけどな。」 笑いながらあたしの頭をなでる爽。 「すっごいドキドキしたよ!!あたしちゃんと歌えてたかな?」 「歌はバッチリだったぜ? トークは俺もめちゃくちゃだったからな・・・。」 「ねぇ、爽。これいつの間につけてくれたの?」