優しさにつつまれて

武蔵と書いたプレートがあった。武蔵という肢体はベットに横たわっていた。

私は側に行くと、とろんと充血した武蔵の目があった。目の焦点を合わせるのも大儀そうにしている。

【お前、死ぬんか】って、私は正直感じてしまった。