初恋のキミへ。



「君、転校生だよね?」


いきなり声を掛けられたせいで少し蒸せてしまった。


桃花を見ると何故か驚いた表情で相手を見ていた。


「…だれ?」


私がそう言うと2人の男はびっくりしたような顔で私を見てきた。


「未波!今朝話した2人だよ!」


少し興奮気味に話す桃花。


「へぇ〜俺らの話したんだ?
じゃあ名前知ってるよね?」


「忘れた」


「ちょっと未波!」


「いいよいいよ!
じゃあ覚えてよ?
俺は"大澤 タケル"
タケって呼んでくれていいから」


「俺の名前なら覚えてんだろ?」


「全然」


私がそう言うと笑いながらこう言った。


「お前みたいなの初めて!
俺、"蓮条元輝"好きに呼べよ。
お前は?」


「早川です」


「下だよ!下。」


「…未波」


「未波…ね。俺のことよく覚えとけよ」


「忘れると思う」


「くくっモト!!!
お前のこと意識すらしてねぇぞ」


「うるせぇぞ。タケ

所で君の名前は?」


「もっ桃花ですっ」


「よろしくね。桃花ちゃん」


「はっはい!!」


「こっちは普通か…

まぁいいや…またね?み な み 」