家に着くとお風呂に入りビールを主食に、コンビニで買ったお総菜を適当に食べ寝た。CDは袋から出しもせず、ほっぽって寝た。次の日もビールを主食にフラフラになりお風呂に入った。寝る前にお風呂に入ると眠気が覚めてしまう私は、何気なく暇つぶしに沖縄CDを聞いてみた。地獄車は、硬派なバンド名のイメージとは違いハードなサウンドにふざけた歌詞を歌っていた。筋肉少女帯が好きな子達が聞いたら気に入るのかなと評論家気取りでゴミ箱に捨てた。モンゴル800は乗りやすいメロディアスなサウンドに、歌い尽くされたまっとうでまっすぐで当たり前のことを歌っていた。酸いも甘いも知り尽くしたおばちゃんに歌われてもまったく入ってこない。と自分で自分が嫌になってしまいながら捨てた。最後は音楽的に一番期待していないIN-HIだ。ルックスが良いのでサウンドは駄目だろう。沖縄っぽいイントロを聞きながら寝てしまったのだろう。次の日イントロの印象しか思い出せなかった。
手術の後は夜勤明けであろうと眠れない。人の命がメスという刀の一太刀一太刀に左右されるのだ。その命のやり取りを間近でみたら、いくら鈍感で夢のない私でも意識は覚醒し、しばらくほぐれない緊張が体を支配する。夜勤明けで次の出勤は明後日という最高なシチュエーションで、改めてIN-HIを聞いた。