実は、浜崎あゆみというアーティストが好きだ。実はというのは隠しているからだ。二十代後半の私が浜崎あゆみを好むのは恥ずかしい気がするので内緒にしている。孤独を歌う浜崎あゆみが好きだ。あたらしいCDはすべてチェックしている。
よく行くタワーレコードは、邦楽と洋楽に別れており、さらにヒップホップ、インディーズ、演歌など細分化されている。私はJポップとカテゴリーされた所にしかいかないが、その日は、Jポップへと続く通路に、二組のカップルがいたのでインディーズの棚の方からJポップに向かった。インディーズの棚では、大々的に沖縄特集をしていた。沖縄にも沖縄のバンドにも興味はないが、Jポップの棚の方にも気を遣うことを知らないようなカップルがいて、悔しいので、沖縄バンドのCDをいくつか手に取り貴重なフリーな時間を黒く塗りつぶしていた。運命の瞬間とは、このように負の体験から来ることが多いのだろうか。この日がなかったら今の私はいない。
恋人が欲しいが、恋人となるまでの時間や恋人になったばかりの頃に相手を気遣い、心配りをすることが面倒だ。恋の駆け引きなどどうでもいい。そんな駆け引きをされるくらいなら、一人で松屋に行き、つゆだく卵を食べ、お風呂上がりに缶ビールを飲み、浜崎を聞きながら寝たほうがましだ。それくらい私はすり切れ消耗している。
沖縄バンドが聞きたいわけでもないが、Jポップカップルが消えないので私が消えることにした。たた消えるのは癪なので、金に物をいわせまったく興味のないCDを買うことにした。手に取ったCDは地獄車とIN-HIとモンゴル800だ。地獄車はJポップカップルが地獄へ行きますようにという願いを込めて、モンゴル800は後輩が騒いで名前を聞いたことがあったので、IN-HIというバンドはジャケットに写るメンバーがかっこいいのとオビに「俺らがいるから大丈夫」とあったので買ってみた。しかし、あんたたちがいても大丈夫だとは思っていない。そんな簡単に物事を信じるほど若くもないし、ピュアでもないし、ばかでもないし、あんた達が大丈夫という層に私はいないし、人生がそんなに甘くないことを知ってしまっている。
よく行くタワーレコードは、邦楽と洋楽に別れており、さらにヒップホップ、インディーズ、演歌など細分化されている。私はJポップとカテゴリーされた所にしかいかないが、その日は、Jポップへと続く通路に、二組のカップルがいたのでインディーズの棚の方からJポップに向かった。インディーズの棚では、大々的に沖縄特集をしていた。沖縄にも沖縄のバンドにも興味はないが、Jポップの棚の方にも気を遣うことを知らないようなカップルがいて、悔しいので、沖縄バンドのCDをいくつか手に取り貴重なフリーな時間を黒く塗りつぶしていた。運命の瞬間とは、このように負の体験から来ることが多いのだろうか。この日がなかったら今の私はいない。
恋人が欲しいが、恋人となるまでの時間や恋人になったばかりの頃に相手を気遣い、心配りをすることが面倒だ。恋の駆け引きなどどうでもいい。そんな駆け引きをされるくらいなら、一人で松屋に行き、つゆだく卵を食べ、お風呂上がりに缶ビールを飲み、浜崎を聞きながら寝たほうがましだ。それくらい私はすり切れ消耗している。
沖縄バンドが聞きたいわけでもないが、Jポップカップルが消えないので私が消えることにした。たた消えるのは癪なので、金に物をいわせまったく興味のないCDを買うことにした。手に取ったCDは地獄車とIN-HIとモンゴル800だ。地獄車はJポップカップルが地獄へ行きますようにという願いを込めて、モンゴル800は後輩が騒いで名前を聞いたことがあったので、IN-HIというバンドはジャケットに写るメンバーがかっこいいのとオビに「俺らがいるから大丈夫」とあったので買ってみた。しかし、あんたたちがいても大丈夫だとは思っていない。そんな簡単に物事を信じるほど若くもないし、ピュアでもないし、ばかでもないし、あんた達が大丈夫という層に私はいないし、人生がそんなに甘くないことを知ってしまっている。



