「ライブに付き合って!」紗理奈からの一生のお願い攻撃を受けた。

あの子は、いくつ人生を持つつもりなのだろう。

前回の一生のお願いは、マリが幹事を務める合コンで、

1人足りないから来て!というものだった。

テンションが高すぎるのと、

紗理奈以外に知り合いのいない気まずさはあったが、

ヒロシと2人でテレビを見ているよりは、楽しかった。

みんなの会話に相づちをうっていただけの、

地味な、なんとか君がメールアドレスを遠慮がちに聞いてきたのもうれしかった。

メールはないけれど。