『松永?』
「なんだ?」
夜11時ころ。
洋ちゃんからTELL。
なんだ今から飲むのか?
明日日勤だから、
軽くだぞ。
俺の思考って、
こんなもの。
『鶴部がね。
ずっとゲロってるんだよね。』
「何だ孕んだか?」
俺らの会話って、
こんなもの。
『いや。
下痢もしてて、
やばいかな?』
「拾い食いしてないんだったら、
急性胃腸炎とかじゃねえ?」
『やばいよな?
止まんねえんだよ。
今から病院とか行っていいかな。』
「うちんとこ行くの?
今日の夜勤椛ちゃんだから、
電話しとくよ。」
『わりーな。』
拾い食いでもしたか。
取りま椛田さんに連絡しよう。
椛田さんに連絡すると、
二つ返事で、
はよおいでと。
俺もとりあえず自転車にまたがって、
病院に走った。
奴らの家は、
病院から10歩。
正面玄関まで1分の位置。
もう中に入ってんだろうと思ったが・・・。
「お腹痛ーい。
吐く。漏れる―。」
騒ぎ声。
小さい、
金髪と黒わかめが、
闇に動いてた。
近所迷惑。
俺は、
奴らの家の横に、
チャリを止めて、
近寄った。
「洋ちゃん!!
変な人がきた!」
「あ゛?
こら。踏みつぶすぞ。」
「松永!
来ると思ってたよ。」
「鶴。
大丈夫か?」
「大丈夫じゃなーい。
お腹痛ーい。
洩れる―。」
「「漏らせ!!」」
なんて奴らだ。
まあ。
心配だったわけですよ。
目にも入れても居たくない、
ハニーが、
苦しんでるわけですから。
ウンコぐらいどうってことないですよね。

