「今度から働く、
浜崎洋佑くんね。
洋ちゃんだから!」


「は?」

師長に自己紹介され、
びっくりしたこたは、
気今じゃもう懐かしい。
顔を見合せ、
お前はいつ就職決定したんだよ。
って、
言ったっけな。







「洋ちゃん。
俺さ、今病院に就職してんじゃん。」

「おう…。」


何を思ったか俺。
誘ってみた。

「俺の病院さ。
めっちゃ人いないんだよ。」

「知ってるよ。
あれだろ。
師長と松永しかいないんだろ?」

「まあ、
そうなんだけどさ。
給料さ。
バイトしてるより、
全然いいし、
バイトも募集してんのよ。」

洋ちゃんは黙った。
言いたいことが分かったんだろう。

「一緒に働かん?」

「…あ~。
ん。今の職場、
人はいいんだよ。
まぁ、気にいってるし。」


「まあ、見に来るだけでも気軽に来いや。
師長に言っとくし。」

「行くだけ行ってみようかな。」


そう言ってた。
その時は、
まぁ、来ると思うてた。



その翌日さっそく、
俺は師長に聞いた。

「…ちゅうわけで、
見学だけしたいって、
言う話になったんだけど、
大丈夫っすかね?」

「いいわよ。
いつ来るの?」

あれ?
師長かなり乗り気…。

…あまりよからぬ予感はしなかった。
短い付き合いだったけれど、
師長の特性が、
なんとなく分かってきていた。

何かやらかすな。
俺のそんな予感を、
彼女は見事裏切らん。



「今度から働く、
浜崎洋佑くんね。
洋ちゃんだから!」

「「は?」」


そして、冒頭に戻る。