もんもんと、
体の中で、
溜まりに貯まったものが、
もう限界的に、
溢れてた。

俺は気が小さいし。
悪いことばかりしてるような気がして、
気持は限界に達してた。

疲れた。
それだけ。


親に、
電話するたびに、
嘘をついてるのも後ろめたい。


「ここ何?」

「病院だよ。」


「ここ病院やってんの!?」

今まで何度も鶴とこうして通ったことのあった場所。
今日も、
カラオケの帰り、
2ケツして、
チャリこぎながら通った。

「やってるみたいだよ。
患者居るし。」

「マジで…。」


正面は、
診療所のような感じで、
その狭い路地を縫うように、
縦に立ってるそのようすは、
俺には、
言っちゃ悪いが廃屋のようにしか見えなかった。


「へえ~。」

この何気ない話が、
俺の人生を変えた…。