「え?」

『煮るなり焼くなり好きにしていいさ。
携帯はへし折っといたから、
もう、連絡は行かないだろう?
もしいったら、
俺に言って、
ぶっ殺しとくわ。』

間間に、てめえ、
やかましいんじゃボケ!
とか叫び声聞こえてきた。

こわ。
安田さんにそう言われたら、
もう何も言えない。

「とりあえず、
もう2,3発、焼き入れといて下さい。
別の現場なら、
行きます。」

『悪かったな。
また連絡するからな。』

電話は切れた。
おっかねえ世界だな。
ここ。



「なんだ。
違う現場行くのか?」

「そう見たいや。」


少し困ったように、
おどけて見せる原。


それから、
1週間もしないうちに、
彼氏が出来た。