「そんなことされたのか!?」
しわしわのおじいちゃん。
そんな感じの阪野さん。
しわをもっと深くして怒ってた。
「今日は、
もう帰っていいぞ。」
「でも、お金ない…。」
「今日の給料は、
ちゃんと出るようにしてやる。」
「はい。」
「原。お前送ってやれ。
給料は出るから。」
「別にいいですよ。」
原が送ってくれるらしい。
が、俺の腹の中は収まらない。
「阪野さん。
俺、この現場、
もう来たくないです…。」
「だろうな。
悪かった。
俺がもっと目掛けしてれば。」
「いいんです。
すみませんでした。」
俺は、
荷物をまとめて、
原と現場を後にした。
昼間の好いた車内。
現場の恰好で乗るのは、
些かは恥ずかしい。
そして、
原とも気まずい。

