俺と鶴は、
看護学校から一緒で、
訳け合って一緒の病院に入職する事になった。

それほど大きな病院ではなかったのだが、
マンションの部屋の一部を借り上げして、
社員寮にしているた。
3つくらいその寮があった。
俺より近い寮に住んでいるのだが、
どうしたものか。

「ねえ。
ノブちゃん。
あいつ、どうした?」


鶴と一緒の寮に住んでいて、
先日の顔合わせで、
鶴と共に仲良くなったノブちゃん。
今日も鶴と一緒に来るはずだったんだが…。

「分かんない。
昨日、メールで一緒行こうねって、
それで、朝玄関で待ってたんだけど、
来なくて、
部屋に行ったんだけど、
出てこなくて…。」

困った顔になったノブちゃんに、
礼を言って前を見た。
あと15分。

さっきから、
ちらほら頭に浮かんでる状況があった。
こんな大事な日に、
まさかなって、
思ってたけど、
あいつならありえる。

ずっと電話してるのに、出ないし。



「あいつ…。
寝てるわ…・・?」