疲れた。
今日は洋ちゃん家。
現場仕事を始めて1週間。
毎日休みなし。
体が持たん。
勤務は自由なので、
間に少し楽な仕事を入れよう。
それで見つけたのが、
パチンコ屋でのコーヒーサービス。
これやろう。
「また仕事変えんの?」
「変えるわけねぇべ。
金足らんから、
増やすんや。」
「んで、また金髪にしたの?」
「ん。ええやろ。」
ベリーショートって言うんかな。
めっちゃ短くして、
金髪にした。
何でかは、
理由はない。
「鶴は~?」
「まだ仕事見つかってない。」
「…さよか。」
見つける気は、
無いように見えるけど。
「まあ、飲むべ。」
3人して金ないから、
飲むときは、
安い焼酎買ってきて、
ジュースで割って飲む。
宅飲みだ。
それでも楽しいから、
いいとしよう。
「なに、もう帰んの?」
「あぁ、明日も早いねん。」
「明日は、どこ?」
「ん?永田町の次の駅の新築マンション。」
此処から、
運命が転がり落ちる。
俺には縁のない方に。

