執行猶予3年




電話を切ってまた溜息。

仕事が落ち着いたなら、
毎月3万。
仕送りしろって。

やばすぎる。
この状況で。
家賃と合わせて9万
光熱費と合わせたら、
最低10万。
余分に稼がなきゃ。

もう頭名の中は金でいっぱい。

仕事しよう。
辞めれない。






朝5時起床。
大宮の次の駅にやってきました。
電車とかの博物館の仕事なんだけど。
駅の目の前なんだけど、
ない!!
携帯に送られてきた住所を頼りに、
歩いたけれど見つからない。
人に聞きたくても、
朝も早すぎて、
人がいない。

もう30分彷徨ってる。
遅刻すんじゃねえかって言う焦りで、
苛立ってきた。
もう、駅を3周してる。

「もう、どこだよここ!!」

バリン。
音がして自分が苛立ち任せに蹴った、
看板を見たら粉砕してた。

やべぇ。
安全靴履いてたんだ。

安全靴ってのは、
つま先に鉄板が入ってる靴。
走って逃げた。

もうしょうがない。
職長に電話しよう。
連絡メールには、
時間日時場所のほかに、
職長と言う、
現場のリーダーの名前と、
その携帯番号が入ってる。




その、1分後、
現場が駅の中にあると発覚。
さっきから、
俺がぐるぐる回ってた、
どでかいテントの中にあった。