「すいません!!!」
起こしに来た紺井さんに平謝り。
紺井さんはにこりと微笑んだ。
「いいのよ。
気持ち良さそうだったから、
私も起さなかったの。
でももう時間よ。」
時間って、
もう朝やん!!
俺、4時間も寝とって…。
「初めての夜勤で緊張したのよ。
今回だけだから、
いいんじゃない。」
ふふ…って笑って、
業務に戻った。
日勤者が来て、
寝ていたこと、
主任とに怒られるんじゃないかと、
ビビってたけれど、
怒られはしなかった。
紺井さんは、
またね。
それだけ言って帰った。
救いの女神にも見えたけれど、
絶望の孤独には勝てそうにない。
だって仕方ない。
俺、神様信じちゃいないもん。
否定してもいいくらい嫌いさ。
奴はだれも救っちゃくれない。
信仰してる人がいたらごめんね?
でも嫌いなんだよ。
まぁ、救ってもらう気もないけれどね。

