「ホントマジで怖いって。」
「大丈夫だって。」
ちょっと親とけんかして、
モヤモヤしてた。
そんな時に、
クラスで、
あんまり仲良くなかった子が居たんだけども、
その子に、
遊びに誘われた。
其れが始まりだった。
根暗で、
独特だった俺は、
友達がいなかった。
ハブにされてた部類だった。
これは後から思えば、
虐めだった。
その子を、
仮にアヤカとしておこう。
彼女は別に可愛くないが、
ナンパされたらしい。
その相手が、
暴走族と言うのだ。
いつの時代だ?
まあ、
田舎にはまだ走り屋が居たけど。
家の親は寝るのが早いので、
寝た隙に、
家を抜けて、
待ち合わせの場所に行った。
アヤカは怖いから付いてきてと言うのだ。
俺は初めて、
親の知らないところで、
行動した。
行ってみると、
広場に、
バイクと20人くらいのお兄ちゃんが居た。
めっちゃこわ…。
周りを見渡しても、
アヤカの姿はない…。
別に、
特攻服は着ていなかったが、
金や赤い頭は、
田舎じゃ異色。
怖くてたまらなかった。
「お前、何してんだよ!
誰お前!?」
ひぃいいいい!!
後ろから声掛けられた!
アヤカにはだまされたって分かって、
今から帰るところです!!
でも怖くて、
声が出なかった。
やばい…。
殺される・・・!!!!!

