執行猶予3年



そんなことはないと、
否定しても、
事態はなんか、
エスカレートしてきたような気がする。

新人四人の中で、
まったく経験の無い自分が、
トップバッターで、
夜勤に入るというのだ。

患者の容体が急に悪くなっても、
急変処置なんかできない自分が。
マジかいな。

つらつら考えながら、
日勤してた。
さすがに夜勤前とあって、
受け持ちを持っていた。
受け持ちとは、
患者を数名受け持ち、
ケアをするということ。

その中に、
糖尿病の寝たきりの患者さんがいた。
検温をするために、
病室に入ると、
寝ているような感じ。

少し違うのが、
俺にはその患者さんが息をしているようには見えなかった。


「…・・嘘?」





震える手で、
ナースコールを押した!

『どうかなさいました?』

「きゅ、…っ急変です!!
誰か来てください!!!」



俺の心臓が止まる寸前だった。