「大丈夫だった?」

民家を説得して、
部長に頭を下げに言った矢先。
白々しい。


「そのくらいの事で、
大げさなのよ。」

俺のイライラのピークは振りきれた。


「てめえ!!
このくそババア!!ふざけんなよ!
転院したからって、
逮捕は出来ねえし、
今日一日無駄になっただぞコラ!
てめえ、
自分したこと分かってんのか!」

ああ、
俺明日から再就職先を探さなきゃ。

「なんで?
私は職員を守ったの!
今日何かあるかもしれないでしょ!」

「だから今日中に、
逮捕できるように、
俺らみんなでやってたでしょ!!」

「状況も報告しないで!
普通私に報告が先でしょ!」

「てめえがサジ投げたんだろ!
何が報告だ!」


「ねえ、
師長、私間違ってないわよね。」


「部長、
私に振らないで下さい。」


師長も分かってる。
逃がさねえぞ。

「私の経験から言えば、
そんな事で、
警察は動かないのよ!」

「てめえは警察か!
警察は十分逮捕できるって言ってたぞ!」


夜勤者が来てる事も忘れ、
此処が病院と言う事も忘れ、
俺はどなり散らした。


「あんたがサジ投げて、
責任放棄したから、
俺は、
師長に連絡した。
何か文句あんのか!!」



今日付けでの首も覚悟した。