愛梨ちゃんと飲んだ後。
1個下の後輩は明日が仕事だからと、
途中で帰った。
それから、
俺たちは3人でカラオケに行った。
もう酔っぱらい二人に囲まれて、
俺大変。
実のところこの頃俺には彼氏がいて、
実に微妙な関係だった。
まあ、
別れちまったけど。
たまには気分転換もいいじゃないか。
そして俺の悪戯心が働いた。
酔っぱらい二人は、
カラオケで寝てしまった。
俺は洋ちゃんのポケットに、
金を入れて、
寝ぼけて返事する彼に、
帰ると告げて、
そのまま帰ってしまった。
翌日。
彼は、
愛梨ちゃんを駅まで送って行ったらしい。
そんな報告の電話がきた。
「で、
お前ヤったのか?」
『そんな訳ないだろ。』
「なんでだ!
あんな美味しいチャンス!
作ってやったのに。」
新発見。
俺ら二人で飲んだ時。
悪乗り全開になる。
そんなやりとりのひとつ。
まあ、
実際そんなことはしないって分かってたけど。
『可愛かったけど。
やっぱ俺にか鶴部いるじゃん。』
「あっそ。
うっせ。
この真面目人間。
お前それでも●ンタマついてんのか!?」
『あれ?
付いてなかったっけ?』
「まじで。」
なんて笑ってたら、
悲劇を見た。
「まっちゃん。
何か隠してるでしょ!?」
「何が?」
「あたしがいない間に何かあったでしょ。」
「別に。
洋ちゃんと一緒に飲んだくらいだよ。」
女の第6感こんなにさえるものなのかと感心した。
いつもの如く、
路地裏の鶴たちの家の脇の街灯の下で、
コンクリに座り込み、
話していた。
実際俺は最初の鶴の第一声で、
事がばれていると知った。

