おつきに支えられ壇上に。
もういいじゃん。
登れねえならスピーチとか?
マジ勘弁。
こういうさ、
長ったらしいあいさつ文が嫌いなんだよね。
何を話したか思い出にない。
なぜなら、
寝た振りかましたら、
本当に寝たから。
そのあときたねえかっこした部長が何か話してたけれど、
これも思い出にも残らなかった。
何処そこの施設が赤字だとか?
忘年会で言う話しか?
ねぎらう会じゃねえのか?全然ねぎらってねえけど。
そして、
知らん怪しい爺が壇上に上がった。
「新しく院長に就任させていただく、
皆田です。」
あぁ、
本当に吉川先生は、
辞めちゃうんだ。
そう夢現に思った。
その後は、
怒涛のに次回三次会。
明日早番だと喚くヘルパーを連れて、
居酒屋に。
「空気読めないわね。
ビールを飲みなさい。」
空気読めねえのはお前だ。
なぜかビールを進め続ける師長。
化け物だ。
何でこんなに元気なんだ。
もう明け方。
俺と洋ちゃんはもうビールで腹いっぱい。
酔っぱらう暇もあったもんじゃない。
そして、
忘年会は、
みんながダウンし、
師長の一人勝ちで強制終了を迎えた。

