『狼は恐いんだ。でももっと恐いのは魔女だぞ。でもやっぱり人間が恐いな…狼と違って食べない時でも殺そうとするんだ』
ベルが振り返ると花畑から顔が飛び出していた。
『え?』
『そっちは狼がいるぞ!僕はここにはいないけど』
そう言って顔は花畑に消えていった。
ベルはまた、振り返り真っ暗な森を見て息を飲んだ。恐いけど、花畑に隠れたりせず、ベルはまた一歩一歩前に進んでいった。