友のしるし。

教室は、今は、5人だけになった。





「なあに?美華。」






「あの・・・さ。どうして・・・」





美華が、言い終わらないまま梓が喋った。





「もしかして、『どうして、私を嫌いになったの?』とか?」





ただ、コクンと頷いていた。







今にも、泣きそうな美華の顔を微笑みながら梓が言った。






「そんなの決まってるじゃない。アンタが嫌いだから。よ?」






「え・・・?何で?今までずっと友達だったじゃん!何・・・言ってるの?」






笑いながら、梓が仁王立ちで言う。