友のしるし。

「ねえ」




顔を見上げると、微かに笑っている優実が居た。




「何か買ってきて?ああ。チョコケーキがいいな。」




「え・・・?」




購買には、チョコケーキなんてない。




嫌な予感がした。




「あ。そうだ。最近できたオシャレなカフェまで行って買ってきてよ!!」




「む、無理でしょう・・・?学校からカフェまでどんだけあると思ってるのよ!」




学校から、カフェまで。




残りの休み時間では、自転車でも無理だ。





「どうすんの?買ってくんの?」




「は・・・い・・・」